融資は三井住友銀行が単独で300億円を実行する方向だ
中古車販売大手ビッグモーター(東京都多摩市)の経営再建をめぐり、主力行の三井住友銀行は300億円のつなぎ融資を実行する方向で調整している。12月中旬にも実行する方針だ。ビッグモーターの買収を検討している伊藤忠商事などが支援を決めるまでの資金繰りを支え、経営破綻を回避する狙いがある。
たとえば、三井住友銀行が中小企業向けに展開している「ビジネスセレクトローン」では次のような項目が利用資格に該当します。
メガバンクである三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行に「銀行融資の審査基準を教えてください」と電話調査を実施したところ、次のような回答を得ました。
三井住友銀行の新しい枠組みでは、SMBC日興証券、SMBCベンチャーキャピタル(東京都中央区)など各エンティティーと大企業や地方自治体、大学などが連携して成長期のスタートアップを支援する。大企業と協業する機会の提供や金融支援、セミナーを通じて成長を後押しする。
融資は三井住友銀行が単独で300億円を実行する方向だ。返済の期限は24年4月末とする。三井住友銀行はビッグモーターの保有不動産などを担保として確保する方針で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行の同意を得るための調整を続けている。
3メガバンクがスタートアップの支援策を拡大している。三井住友銀行は産学官金が成長期の企業を支援する枠組みを設けたほか、グループの信託銀行が新規株式公開(IPO)後の証券代行業務を始める。三菱UFJ銀行はオンラインで商談を創出する仕組みを構築した。みずほ銀行は大企業とスタートアップの連携支援を拡充中だ。いずれも創業初期から関係を作り、銀行・信託・証券をはじめとした各グループ企業(エンティティー)が成長段階に応じた金融やサービスを提供し、収益化する狙いがある。